5月1日(土)

実家の冷蔵庫に入っていたよく分からないチューハイを飲みながら書く。

 

 

・今日やったこと

①読書

芥川賞を受賞した,宇佐美りん『推し、燃ゆ』を読んだ。それほど深く考えず一気に読んでしまったのであまり長々とした感想を書くことはできないのだが,簡単に言うとかなりどんよりした気分になる作品で,他者の存在を拠り所とするのは危険な生き方であるということを思い知らされた。また,本作は「推し」を追いかける女子高生による一人称の語りになっているのだが,語り手の考え方や行動がお世辞にも賛同できるようなものではなく,なんとも言えない嫌悪感を抱きながら読了することとなった。ただ,随所に織り込まれる情景描写は非常に巧みで(特に前半のプールの授業の描写は,その場の様子がありありと想起されて印象的だった),帯の推薦文にも書かれていたがSNS全盛の現代において様々な含意を持つ作品であることは間違いない。作品全体を貫く(?)テーマとしてデカルト以来の<精神/肉体>という二元論がとりあげられていたのも面白かった。作者が1999年生まれというのも驚きである。

余談だが,最近(今回のケースのように)有名人の生年月日を確認して自分よりも年下であることに驚くことが多く,わずかばかりの老いを感じる。なかでも一番衝撃を受けたのは,YOASOBIのボーカル幾田りらが2000年生まれであることを知った時である。

 

ちなみに,昨日くらいから以前ブログでも言及した『オリバー・ツイスト』も読み始めている。ただ,全体で800ページ超と非常に長い作品なので,今日のように他の作品と並行して少しずつ読んでいくことにしている。まだ半分も読んでいないのだが,主人公のオリバーに次から次へと不幸が降りかかって,非常に可哀想である。幸せになってほしい。

 

②英語の勉強

普段と同じ。

 

 

・○○の話

この前予告して保留にしていた「継続の話」の続きを書こうと思っていたのだが,『推し、燃ゆ』について書くのに思った以上の時間がかかってしまったので再保留とする。

 

 

今日のブログは以上。おやすみなさい。

4月30日(金)│『毛皮を着たヴィーナス』と『いじめるヤバイ奴』の話

昨日はブログを書いた後も眠れず,結局朝まで起きて読書をしていた。読んでいたのはザッヘル・マゾッホの『毛皮を着たヴィーナス』(種村季弘訳)という作品である。このマゾッホという小説家は(名前から分かる通り)マゾヒズムの語源となった人物で,その性的倒錯を描いた代表作がこの『毛皮を着たヴィーナス』なのである。

ものすごく簡単にあらすじを述べると,主人公のセヴェリーンという青年が保養地でワンダという美しい女性に出会い,彼女に虐げられることに性的な快感を覚えるようになっていく,という物語である。セヴェリーンはワンダの美貌をヴィーナスに重ねており,自分に「褒美」を与える時には毛皮を身に着けてくれ,と彼女に頼む(これはティツィアーノの絵画《鏡を見るヴィーナス》に由来する行為であることが作品中で述べられている)。

さて,感想などは後に回すとして,まずはなぜ自分が(ものすごく有名というわけではない)この本を読むに至ったのか,その経緯を記すことにする。このことを説明するためには,現在マガポケで連載されている漫画『いじめるヤバイ奴』(中村なん作)の話から始めなければならない。

こちらについても簡単にあらすじを述べておくと,いじめっ子としてクラスに君臨する主人公・仲島が,クラスメイトである白咲さんを残酷ないじめで苦しめていく。しかし本当は仲島は白咲さんにいじめを強制されており,いじめに失敗したり中途半端ないじめを行ったりすれば,白咲さんによる過酷なお仕置きが待っている。この異常な関係性からどうにかして脱却するために奔走する仲島と,彼を取り巻く個性豊かな登場人物たちを描いた漫画である。気になった方はぜひ読んでみてほしい。

本題に入るが,実はこの『いじめるヤバイ奴』(以降『いじヤバ』)には副題が付いており,その副題とは "Venus puts fur on me.",直訳すれば「ヴィーナスが私に毛皮を着せる」である。ここまで読んでいただいた方ならもうお分かりかと思うが,これは明らかに『毛皮を着たヴィーナス』(原題はドイツ語で,Venus in Pelz)のパロディーなのだ。

上述の通り,『毛皮を着たヴィーナス』は毛皮を身に着けたワンダがセヴェリーンに苦痛を与えるという設定であり,毛皮はいじめ苦痛を与える行為のシンボルとして用いられている。これをパロディーである "Venus puts fur on me." に当てはめると,毛皮を身に着けているのは「私」なのだから,いじめを行う側なのは「私」である。しかし,「私」は自分の意志で毛皮を着たのではなく,ヴィーナスによって(強制的に)着せられているわけだから,「私」はヴィーナスによって(ヴィーナスに対する)いじめを強制させられている,という極めて歪な図式が成り立つことになる。もちろん,「私」が仲島を,「ヴィーナス」が白咲さんを指していることは言うまでもない。またヴィーナスと言えば,有名な《ミロのヴィーナス》のような白い大理石の像を思い浮かべる人も少なくないだろう。実際,『毛皮を着たヴィーナス』の作中にもヴィーナスの石像が重要なモチーフとして登場している。このことと,『いじヤバ』のヒロインである彼女がその名に白という色を冠し,さらには真っ白な髪をしているということは無関係とは言えないだろう。

このように,『いじヤバ』のパロディー元となっている作品を読むことで,『いじヤバ』のことをもっと深く理解したいという思いから,『毛皮を着たヴィーナス』を読むことにしたのである。

それでは,『毛皮を着たヴィーナス』の中に,『いじヤバ』への理解を深めてくれるようなシーンは存在したのだろうか?結論から言うと,ものすごく重要と思われるようなシーン(例えば,これを読むことで『いじヤバ』のキャラクターに関する重大な秘密が明らかになる,というようなシーン)は無かった。そもそも,作者である中村なん先生が本作の中身にまで目を通しているかどうかすらまったくもって不明なのである。しかし,読者であればそれとなく『いじヤバ』を想起してしまうようなセヴェリーンの台詞はひとつ見つかったので,その箇所を引用しておくことにする。

「結婚が平衡の上に、完全な合意の上に築かれるのが不可能なら、逆に対立を通じてこよなく大きな情熱が生まれてくるのです。私たちは、ほとんど敵同士のように向かい合っているそんな対立者です。だからこの愛は、私にあっては半ばは憎悪、半ばは畏怖なのです。こんな関係の中で一人は槌、もう一人は鉄床であるほかはありません。私は鉄床になりたい。私は愛する人を見下したのでは幸福になれない人間です。一人の女性を崇拝する立場に立ちたい。それにはしかし、その女性が私を残酷に扱ってくれるのでなければ駄目なのです」

 さて,肝心の『毛皮を着たヴィーナス』そのものに対する感想だが,正直に言うとものすごく面白いというわけではなかった。セヴェリーンとワンダの同じようなやり取りが事あるごとに繰り返されるのにはやや冗長な印象を受けたし,(これは個人的な問題なのだが)日本語訳も40年ほど前のものなので馴染みのない表現が多く,読み進めるのにかなり時間がかかった。ただ,原作が書かれたのは150年前であり,この作品で表現されているようなマゾッホの性的倒錯をプロトタイプとして様々なマゾヒズムに関連する作品が生み出されてきたわけだから,現代の読者が読んでもそれほどの衝撃を受けないのは当然といえば当然なのかもしれない。とはいえ,全体を通してなんとも言えない不思議な雰囲気を漂わせている作品であり,終盤の展開には思わずページをめくる手が速くなったため,『いじヤバ』読者か否かに関わらず読む価値は十分にある作品だと思う。訳者によるあとがきも興味深かった。

 

 

本当は今日あった他の出来事についても書こうと思ったのだが,上の感想文(?)があまりにも長くなりすぎたので,今日のブログは以上。

4月29日(木)│それっぽい返事の話

昨日はブログを書かずに寝てしまったので,今日は書かなければと思い編集ページを開いたのだが,当たり障りのない内容しか書けなくて嫌になってきたので,書いたものを全部消してしまった(といっても,300文字くらいしか書いていなかったが)。

今日は静岡に帰省した以外大したことが起こっていないので,今日やったことについて書くのはやめて,最近就職活動をしていて考えたことを書くことにする。

 

 

就職活動における選考の過程で面接を受けていると,面接官から予想もしていなかった質問を受けることが当然ながらある。就職活動を始める前(厳密に言うと,書類選考くらいしか受けていなかった頃)は,自分はそれなりに頭の回転が速い(つもりな)ので,仮にそのような質問を受けたとしても上手く切り返すことができるだろうという根拠のない見通しを持っていた。

しかし,実際はそうではなかった。といっても,予期せぬ質問を受けた時完全にフリーズしてしまうというわけではない。そうではなく,咄嗟に「それっぽい返事」をしてしまうのである。

「それっぽい返事」の一見便利な点は,なんとなく面接が円滑に進んでいるように見せかけることができることである。しかし,あくまでもその場で急拵えした回答なので,面接後に思い返してみると,内容が支離滅裂だったり,自分が本当に考えていることと矛盾していたりする。目の肥えた面接官であればこちらが深く考えずに答えていることが分かるだろうし,仮に面接の場でそのことを見抜かれなかったとしても,エントリーシートの記述やその他の面接での発言と照らし合わせれば何らかのボロが出ている可能性が高い。そういうわけで,「それっぽい返事」には百害あって一利なしなのである。

「それっぽい返事」をしないようにするためにはどうすればいいのか,という問題については,ここでは触れないことにする。一応自分なりに考えるところはあるが,それを書いてみたところでよくある就活情報サイトの焼き直しのようになってしまうと思われる(というか,実際に書いてみたところそうなってしまい,嫌になって消してしまった)からである。

それよりもここで話したいのは,これまで自分はそういう「それっぽい返事」をする人に対してかなり強烈な嫌悪感を抱いていたということである。先日の記事で引用した『モモ』の一節もまさしくそういう内容であり,自分は共感の意を込めてこの一節を引用したつもりだったのだが,皮肉なことにここで描かれている人々には自分自身も含まれているということが発覚し,軽い衝撃を受けた。

だからといって(=自分自身もそうしているからといって),「それっぽい返事」を容認するわけにはいかない。上の引用でも述べられているが,「それっぽい返事」は不幸の原因なのである。就職活動のなかで面接を受ける機会はこれから先も訪れると思うので,その時には「それっぽい返事」をしないよう色々と準備をしておきたいと思う(この「準備」が具体的にどのようなものを含むのかについてここでは言及しないというのは,先程も述べた通りである)。

正直に言うと,自分はこれまで,就職活動のためにそういう「準備」に奔走する人を心のどこかで馬鹿にしていた(もっと正直に言うと,今でも少し馬鹿にしているということを認めなければならない)。しかし,自分にとって納得の行く受け答えをするためにも,そういう「準備」はおそらく必要なのだと思う。何でもかんでも斜に構えずに,必要なものは必要,良いものは良いと認める姿勢を身に着けていきたい(←今年度の目標)。

 

 

やや長くなったし,書こうと思っていたことも大体書けたので,今日のブログは以上。今回のように自分の深層心理(?)を掘り起こしていく作業はかなり時間がかかるし,人に見せるのはやや恥ずかしくもあるのだが,書くとそれなりに達成感があることが分かったので,今後も定期的にやりたいと思う。

4月27日(火)

・今日やったこと

①授業の準備

昨日のブログを参照のこと。授業が終わった後は流石に元気がなく,少しだけ昼寝をしてバイトに向かった。

 

②就職活動

オンラインの会社説明会。眠かったこともあって,正直あまり記憶がない。

 

③バイト

疲れた。夕食に吉野家のカレーを買って食べたのだが,なかなか美味しかった。

 

 

あまりに短いが,今日のブログは以上。明日も朝からオンライン面接があるので,風呂に入って早く寝る。いつもは「早く寝る」などと言いながら結局3時頃まで起きていたりするのだが,今日は本当の本当に早く寝る。おやすみなさい。

4月26日(月)

以下,昨日の日記。したがって,「今日」とは2021年4月26日のことであり,「明日」とは2021年4月27日のことである。

 

 

日が昇るまで本を読んでいたこともあり,起きたのは15時頃だった。起きてすぐに着替えなどを済ませ,歩いて大学に向かった。明日の授業でちょっとした発表をするのだが,その発表というのが,英語学の論文を自由に選んでその内容をプレゼンするというもので,目当ての論文が掲載された本を借りるため図書館に行かなければならなかったからである。本来ならば金曜日に図書館に行き,土日月を使ってゆっくり論文を読んだり資料をまとめたりする予定だったのだが,あろうことか金曜日にそのことを完全に忘れてしまい,今日大急ぎで仕上げなければならなくなったという次第である(土日は図書館が空いていないのだ)。図書館で本を借りた後,マクドナルドでダブルチーズバーガーセット(ポテトLサイズ,ドリンクスプライト)を食べた。昼食とも夕食ともつかない微妙な位置づけである。

さて,家に帰って論文を読み,内容をパワーポイントにまとめるわけだが,これに思った以上の時間がかかってしまった。作業に取り掛かる前は6時間程度で終わると予想していたが,論文(英語で書かれている)の内容がそれなりに難しかったのと,まったく作業に集中することができなかったことで,とても6時間では終わらなかった。以下,作業の進捗を簡単に示す。

19時~22時頃:論文を読むが,途中で集中力が切れ挫折する
22時~26時頃:仮眠
27時~28時頃:論文を読み終わる
28時~31時頃:資料を作るが,眠すぎて中断する
31時~34時頃:仮眠
34時~35時頃:オンラインの企業説明会(これは明日のブログで書くことにする)
35時~36時頃:資料の完成

このように死にそうになりながら一気に仕上げるのではなく,3日くらいに分けて少しずつ進めた方が効率的に作業することができたということに疑いの余地は無い。この授業は昨年度も受講しており,その時も同じくらいの苦労をしたはずなのだが,人間の脳というのは恐ろしいもので,自分に都合の悪い出来事は都合よく改変してしまうようにできているのである。今年度で卒業する(はずの)ため,この授業を再び受けることはもう無いのだが,計画的な行動の重要性を痛感した一日であった。

 

 

昨日のブログは以上。この後はゴールデンウィーク前最後のバイトである。

4月25日(日)

・今日やったこと

①就職活動

今日は特に面接などは無かったのだが,ありがたいことに一社から内定通知をいただいたので,記録として書き残しておくことにする。就職活動はまだしばらく続ける予定だが,とりあえず来年から路頭に迷うことはなくなりそうなので,一安心といったところである。

 

②英語の勉強

昨日と同じく2題進んだ。

 

③中華料理を食べる

今日の夕飯は,バイト先の先輩・後輩と中華料理屋に行った。飲食店の時短要請が出ていなかった頃はバイト後頻繁に足を運んでいたのだが,最近はこのような情勢でほとんど食べに行くことができていなかったので,久々の訪問である。麻婆豆腐・麻婆茄子・エビチリなどを食べ非常に満足した(写真は撮り忘れた)のだが,お腹がいっぱいになりすぎて帰宅した後3時間ほど眠ってしまったのは反省点である。

 

④読書

『モモ』を全体の3/4くらいまで読み進めた。前にも書いた通り内容は非常に面白いのだが,児童文学ということもあって平仮名が非常に多く,読んでいて詰まってしまうことがたまにある。

 

 

・筆箱の話

そろそろ新しい筆箱を買いたい。今使っている筆箱も割と気に入っているのだが,買ってから2年くらい経つのと,もう少し大きめのものが欲しくなってきたこともあり,新たな筆箱を迎え入れることを検討している。ただ,一度買ったら比較的長い間使い続けるものなので,選定には慎重を期す必要があり,なかなか購入に踏み切れずにいるというのが現状である。

 

 

今日のブログは以上。上でも書いたとおり夕食後にかなり寝てしまったので眠れるか分からないが,頑張って寝ることにする。

4月24日(土)

・今日やったこと

①トンカツを食べる

最近あまり元気が出ないのは美味しいものを食べていないせいではないかと思い,夕食にトンカツを食べに行くことにした。あいにく家の近くには良さそうな店が無かったので,電車に乗ってトンカツ屋に向かった。

カウンター席に通され,メニュー表を確認する。どのメニューも魅力的だが,迷った末にロースヒレカツ定食を選択。

トンカツよりも先に,ソースに混ぜるための胡麻がすり鉢に入って運ばれてきたので,この胡麻をすって精神統一をしながらメインディッシュの到着を待つことにする。トンカツの胡麻はすり潰せる限界まですり潰す派である。

これでもかというくらいまで胡麻をすりすりしていると,いよいよ本丸のロースヒレカツ定食が運ばれてきた。

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なかなかのボリュームで,ご飯・キャベツ・味噌汁はなんとおかわり自由。この満足感で1,200円はかなりお得なのではないだろうか。

 

さて,ここまで書いたところで,グルメリポート風の記事を書くのが面倒になってしまったので,残りは簡潔に済ませる。トンカツは非常に美味しく,キャベツは1回おかわりした。本当はご飯もおかわりしたかったのだが,お腹が一杯になりすぎると眠くなってこの後の活動に支障をきたすと思い我慢した。やはり美味しいもの(特に肉)を食べると体の内側からパワーがみなぎってくるような感覚があり,電車に乗ってまで食べに来た甲斐があったと思う。これからも元気が出ない時は美味い肉を食べてパワーをチャージするようにしたい。食べ終わった後,ロフトに寄って帰宅した。

 

②英語の勉強

昨日ブログを書いた後に1つ,今日起きてから1つ,夕飯を食べた後に2つの文章に取り組んだ。またトンカツの話に戻ってきてしまうのだが,夕食後のほうが勉強に集中して取り組むことができたし,理解度も高かったような気がする。今日は久々にしっかり勉強することができたので,これを機に明日からも継続的に取り組んでいきたい。

 

 

・シャンプーの話

大学に入った頃から,シャンプーは基本的にボタニストのスカルプを使っている(ハゲたくないため)のだが,最近もっと良いシャンプーが世の中にはあるのではないかという気がしてきている。そのため今日ロフトに行った時シャンプーのコーナーを探検して,色々と物色してきた。結果,YouTubeなどでも有名なオーシャントリコのシャンプーのお試しセット(?)を購入することにした。今日これを試してみて,良さそうだったらこちらに切り替えることも検討しようと思っている。

 

 

今日のブログは以上。風呂に入って寝る。