5月3日(月)

今日はまだいつもやっている英語の勉強を終えていないのだが,早い時間に更新したほうが多くの人に見てもらえると思うので(←この前も書いた気がする),今からブログを書くことにする。

 

 

・今日やったこと

◇読書

引き続き『オリバー・ツイスト』を読んでいる。昨日は感想を書こうとしてやめてしまったが,今日はちょっとだけ書いてみようと思う。

まず,この作品を読むきっかけになったのは,以前も書いたとおり大学の授業である。個人的に大学の授業で読んで(というより,読まされて)きた文学作品はあまり面白いと思えないものが多く,『オリバー・ツイスト』に関してもほとんど期待していなかった。しかし,読み始めてみるとそれなりに面白い。少なくとも,これまで授業で読んだ作品群よりは遥かに興味をそそられる作品である。

まず,ストーリー展開が明快である。随所に周辺的な人物にまつわるエピソードが挟み込まれることはあるものの,基本的には主人公のオリバーに次々と不幸が襲いかかるという構成で一貫している。この不幸というのが本当に笑えるくらいの不幸で,次はどんな悲惨な出来事がオリバーの身に降りかかるのか,というある種怖いもの見たさのような気持ちで読み進めてしまう。

次に,物語の語り口が軽快である。この作品は三人称の語りなのだが,出来事を中立的な立場から描写するようなよくある語りではなく,かなり皮肉めいた,どこか人間味の感じられる語りになっているのが特徴的である。こうした皮肉の大半は,オリバーに不幸をもたらす「悪い大人」に向けられており,オリバーを応援しながら(?)読んでいる読者が思わずほくそ笑んでしまうようなものに仕上がっている。

最後に,これは作品そのものの魅力ではないが,訳者(唐戸信嘉氏)の翻訳が非常に読みやすい。原作は19世紀に書かれており,この時代の英語は一文が非常に長いため読むのは非常に骨が折れるのだが,そのような事情をまったく感じさせない訳文になっている。専門家の手掛けたものなので当然といえば当然なのかもしれないが,時間的に隔たりのある作品を現代の読者でも難なく読めるように仕上げる力量には感服するばかりである。


  

今日のブログは以上。冒頭にも書いた通り今日はまだ英語の勉強をしていないので,この後やることにする。