4月10日(土)

昨日,

明日は何も予定がないので,時間を有意義に使いたい。

などと書いたにもかかわらず,今日はかなり良くない一日だった。まず,起床したのが16時過ぎだった。昨日寝たのは4時頃だったと思うが,電気を点けたままいわゆる寝落ちをしてしまったので,睡眠の質が下がったぶん,時間がいたずらに伸びてしまったという形である。電気を点けたままの睡眠も,夕方にする長時間の昼寝と同じく百害あって一利なしなので,なるべく避けるようにしたい。

 

 

・今日やったこと

①読書

『月と六ペンス』をようやく読み終わった。前にも書いたが,非常に面白い作品だった。この作品はところどころに語り手の人間論(?)が挿入される箇所があり,それが物語の要約のような役割を果たしているのだが,この人間論の部分だけ読んでも興味深いと思えるような内容が多かった。せっかくなので,一箇所引用しておくことにする。

人間の中には、ちゃんとはじめから決められた故郷以外の場所に生れてくるものがあると、そんなふうに僕は考えている。なにかの拍子に、まるで別の環境の中へ送り出されることになったのだが、彼らはたえず、まだ知らぬ故郷に対してノスタルジアを感じている。生れた土地ではかえって旅人であり、幼い日から見慣れた青葉の小道も、かつては嬉々として戯れた雑踏の町並みも、彼らにとっては旅の宿りにすぎないのだ。肉親の間においてすら、一生冷たい他人の心をもって終始するのかもしれないし、また彼らが実際知っている唯一のものであるはずの風物に対してすら、ついに親しみを感ぜずじまいで終ってしまうという場合もある。よく人びとがなにか忘れがたい永遠なものを求めて、遠い、はるかな旅に出ることがあるが、おそらくこの孤独の不安がさせる業なのであろう。それとも心の奥深く根ざす隔世遺伝(アタヴィズム)とでもいうべきものが、旅人の足を駆り立てて、遠いはるかな歴史の薄明時代の中に、彼らの祖先たちの捨てて行った国々を、ふたたび憧れ求めさせるのであろうか?ときには漠然と感じていた神秘の故郷をうまくさ探ね当てることがある。それこそは求めていた憧れの風物の中に、また見も知らぬ人々の中に。まるで生れた日以来、そこに住みつづけていたかのような心安さをおぼえる。そして、そこにはじめて休息(いこい)を見いだすのだ。

 

②加藤純一の配信を見る

視聴者に電話をかけて結婚について話し合うという企画で,結婚して子供がいる人や,自称・結婚に日本で一番反対している人などが出演していた(後者はボコボコに論破されていて面白かった)。自分も高校生くらいの時は結婚断固反対を唱えたりしていたのだが,死ぬ時に一人で死ぬのは嫌だということにある時気付き,それ以来結婚に否定的な立場をとるのはやめている。

 

③英語の勉強

今日は文章1つしか進まなかった。音声を追いかけるように真似して音読する,いわゆるシャドーイングという方法で勉強しているのだが,今日の文章は普段のものより少し長かったこともあってあまり舌が回らなかった。明日からもめげずにやっていきたい。

勉強に関しては「誰かに見られている」という意識があったほうが継続しやすいので,ブログに進捗を記録することにはそれなりの意味があると感じている。

 

 

・塾の話

バイト先の塾は比較的小規模なので,ツイッターで塾の名前を検索すると知っている塾生のアカウントを発見できることがある。今日もその活動(ネットストーカー)に勤しんでいたところ,以前担当していた生徒のものと思われるアカウントを発見した(もちろん接触はしていない)。見ると,学校であった出来事についてや,趣味に関する写真などをツイートしていた(塾についてのツイートもいくつかあった)。塾では基本的に勉強の話しかしない(それも,大半の場合こちらが一方的に話している)ので,生徒一人ひとりにもその人だけの人生があり,毎日懸命に暮らしているということをこういう形で再認識すると,かなり不思議な気分になる。

 

 

今日のブログは以上。明日は企業の説明会+選考がある(行きたくない)ので,早めに寝ることにする。